「クリスマスローズ(クリスマスの頃に咲くバラ)」は、日本でも愛好家が少なくありません。
寒い時期に咲く花は少ないので、冬に開花するクリスマスローズはヨーロッパでもかなり人気があります。
今回はこのクリスマスローズに関する特許のお話です。
クリスマスの時期に咲くバラ=クリスマスローズ
クリスマスにぴったりなお花でお部屋を飾りたい、と計画している方も多いでしょう。
クリスマスフラワーと呼ばれるポインセチアも、クリスマス定番のお花ですよね。
もう少しお花に詳しい方だと、クリスマスローズのことも知っているかも知れません。
クリスマスローズは「クリスマスの頃に咲くバラ」という名前の、ヘレボルス属の植物です。
クリスマスローズなのにクリスマスに咲かない?!
クリスマスに咲く花、なんて想像しただけでロマンチックですよね。
ところが、日本で流通しているクリスマスローズはクリスマスに咲くことはありません。
そもそも、ヨーロッパでクリスマスローズと呼ばれているのはキンポウゲ科ヘレボラス属の「ニゲル」。
※ニゲル
ところが、国内で流通しているのは同じヘレボラス属でも、国内に出回っているのは春に咲く別の種類のお花です。
元々クリスマスローズは栽培方法によって開花時期が大きくずれる植物。
順調に育っても、発芽してから初めて開花するまで丸々2年はかかります。
特に日本はヨーロッパより開花時期が遅いので、1月の末から4月ぐらいに花が咲き始めるのが一般的です。
クリスマスローズの開花時期を調節する特許とは
ただ、クリスマスローズの開花時期を調節する特許が発明されています。
この特許は、クリスマスローズをクリスマスの時期に合わせて咲くよう栽培するための栽培技術。
花苗の販売を行っている会社「クレマコーポレーション」が特許を取得しました。
クレマチスのオリジナルブランド「駿河のクレマチス」でも有名な会社です。
「クリスマスローズの適時開花調節方法」
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-2002-253051/1A821933A9152B5E4D6C8B2CBBCE8A2C3A535CFBE4915645957E36104707BC11/11/ja
クリスマスローズの開花時期を調節する特許まとめ
本来1月に咲く花をクリスマスシーズンに開花させるなんて、すごい技術ですよね。
消費者の要望にマッチした素晴らしい特許だと思います。
ポインセチアに飽きた・・・なんて時は、クリスマスローズのことも思い出してみて下さい。