アイディア特許NEWS

冬至の柚子湯にも活躍?柚子を粉末にする特許とは

冬至とは、1年間でもっとも昼が短い日。

毎年12月22日あたりに冬至を迎えますが、日本ではこの日に柚子をお風呂に入れて入る習慣があります。

今回は柚子の特許のお話です。

柚を粉末にする画期的な技術

冬至の柚子湯に欠かせない柚子は、11月中旬から12月に収穫の最盛期を迎えます。

柚子独特の香りは本当に芳しいですよね。

ただ、最新の技術では柚子を粉末にすることに成功しています。

香り成分も保存!柚子を粉末化する特許とは

この技術のすごいところは、ただ単に柚子の成分をパウダー状にするだけではなく、

柚子独特の香り成分まで保存することができるところです。

しかも、使用している柚子は農薬を使わずに栽培された高知県産の柚子。

微細なパウダーにする時も化学薬品を頼らないため、安全性も抜群です。

「柚子粉末S-02N」

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-5016168/5BB4113B5F4108CF7B3F57FBFADB95739745E6ACD999878EE8D74A59B5C2ADBC/15/ja

現在、このパウダーは柚胡椒や柚子塩、柚子茶など様々な商品に応用されています。

入浴剤に活用されることもありえますよね。

柚子をパウダーにする特許まとめ

柚子の香りはリラクゼーション効果も抜群。

香りまで保存できる特許技術には脱帽です。

イルミネーションでお知らせ!サンタさんの来訪を光で教えてくれる特許とは

クリスマスシーズンに突入しました。

日本でも完全にクリスマス文化が定着していますが、アメリカはクリスマス文化の本場。

サンタさんにまつわる面白い特許を発見しました。

今回はサンタさんが来たことを光で教えてくれる特許のお話です。

イルミネーションがサンタさんの来訪を教えてくれる?!

サンタさんの存在を神秘的なものにするか、「お父さんだよ」と言ってしまうのか、各家庭によってサンタさんとの関わり方は違いますよね。

いずれにしても、子供たちにとってサンタさんがやってくるクリスマスはとっても楽しみなもの。

そんなサンタさんの到来を教えてくれる特許技術が開発されました。

サンタクロースが来たことを知らせるイルミネーションの特許とは

残念ながら既に特許権利は切れてしまっていますが、この特許は1994年にアメリカで出願されました(US5523741A)。

果たしてどんな特許技術なのでしょう。

一言で説明すると「サンタさんが来た、とイルミネーションを使って知らせてくれる発明」です。

サンタさんはいる、と信じているアメリカ人らしい発想ですよね。

サンタクロースが来た、とイルミネーションで教えてくれる特許まとめ

特許にも色々ありますが、実用的なものばかりではなく、こういった夢のある技術もどんどん開発されて欲しいものです。

宅配方法に革命!IBMが取得したドローンの盗難防止特許とは

日本でも大人気のドローンは、テレビ番組でもよく見かけるようになりましたよね。

海外では既に宅配ドローンの実現化が進められています。

ただし宅配ドローンを実用するにあたり、心配になるのは「途中で盗まれてしまうのでは?」という問題。

今回はドローンが盗まれるのを防ぐための特許のお話です。

ドローンの可能性は広がる一方!

ドローンは本当に活用の幅が広いアイテムです。

カメラを搭載すれば人間が行けないような高いところ、危険なところまで撮影することができます。

荷物を載せて運ぶ宅配ドローンにも期待が高まっています。

アメリカの「スタートアップZipline」も、ワクチンや輸血用血液を届ける世界最大規模の医療配送ネットワークをガーナで築き、注目を集めています。

ドローン宅配の致命的な弱点って?!

日本でも楽天や日本郵便が宅配サービスの実験を重ねていますが、まだまだ実用化は難しそうです。

と申しますのも、ドローン宅配は途中で盗まれてしまう可能性を否定できません。

「途中で盗まれるのでは?」という致命的な弱点は、利用する側はもちろん提供する側にも極めて高いリスクになります。

IBMが「泥棒ドローン防止システム」を開発!

この懸念点を払拭するため、一足はやく動いたのがIBMです。

IBMは「泥棒ドローン防止システム」の特許を出願、既にアメリカで特許を取得しています。

IBMが取得した「ドローンによる匿名の盗難を防止する」特許とは

IBMが取得したのは、「ドローンによる匿名の盗難を防止する」ための特許。

具体的には、どういった技術で盗難を阻止するのでしょう。

この技術は、ドローンが地面を離れる時にシステムが起動する仕組み。

荷物の高度を記録し、ブロックチェーン・プラットフォームにデータをアップロードし、荷物を追跡すると同時に不審な動きがないかどうか監視することが可能です。

※「ドローンによる匿名の盗難を防止する」特許番号「US 10,475,306 B1」

https://pdfpiw.uspto.gov/.piw?Docid=10475306

ドローンの盗難を防止するための特許まとめ

日本でも宅配業務の深刻な人手不足が問題になっています。

ドローンを活用することで人手不足問題にも突破口が開くのではないでしょうか。

また、空には渋滞がないので、もし宅配ドローンが実用化すれば、よりスピーディーに荷物を配達することができます。

安全面の考慮は忘れず、宅配の新たな可能性が広がることを、期待して待ちたいと思います。

パンツとオムツが合体!介護用オムツの特許とは

介護のお仕事は大変なので、どの職場でも常に人手不足の状態が続いています。

ご家庭で介護する場合も、家族の負担は相当なものですよね。

少しでも介護する側の苦労が少なくなるためのグッズも、色々開発されています。

今回は介護現場で活躍する介護用オムツの特許のお話です。

従来の介護用パンツ、介護用オムツの弱点とは?

介護専用のパンツやオムツは既に発売されています。

スーパーやドラッグストアでも、専門コーナーに行けば介護用のパンツ型装着物として販売されているはずです。

普通のパンツとは異なり、介護しやすいよう工夫されていますが、まだまだ完璧とは言えません。

例えば、肝心な排泄時、パンツ型の装着物だと両足の途中まで下げなくてはなりません。

これがかなり大変な作業になります。

何しろ、介護する側は被介護者が転ばないよう、身体を支えなくてはいけません。

支えながらパンツやオムツも下ろさなければならないので、時間もかかる上に転倒のトラブルが起きることも少なくありませんでした。

急いで作業しなければならないことも多く、また被介護者が動いてしまうこともあるので、排泄時に汚れがついてしまう失敗も珍しくありません。

元看護師さんが実体験を元に開発!

こんな苦労をよく知っていた元看護師さんは、介護者の負担を解消できるよう、まったく新しい下着を開発しました。

パンツとオムツを融合したようなデザインで、排泄時の介護の負担が軽くなる工夫がされています。

パンツとオムツの新しい形

特許を取得したパンツ型装着物は、その名も「オムパンツ」。

2017年に商標登録も果たしています。

パンツとオムツのメリットを兼ね合わせた新しいデザインです。

特許を取得した「オムパンツ」とは

元看護師さんが開発した「オムパンツ」は2枚の生地から構成されています。

排泄時でも両足の途中までパンツを下ろさずに、広い開口部をつくることが可能です。

この仕組みのため、介護する側の作業も楽になり、介護される側も快適に排泄できるようになりました。

汚れを付着させないための機能や、素早く交換するための機能など、現場で役立つ機能も満載です。

https://patents.google.com/patent/JP6050541B1/ja?q=%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%84%E5%9E%8B%E8%A3%85%E7%9D%80%E7%89%A9&oq=%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%84%E5%9E%8B%E8%A3%85%E7%9D%80%E7%89%A9

介護用オムツの特許まとめ

オムパンツの登場によって、介護する側も介護される側もストレスが激減するのではないでしょうか。

乳幼児向けに利用することもできるそうなので、今後益々活躍の場で増えるでしょう。

小6男児が取得!洗濯バサミを収納する道具の特許とは

特許の取得に年齢制限はないため、10代で特許を取得するニュースも度々報告されています。

先日も、特許を取得した小学6年生のニュースが飛び込んできました。

今回は小学生が開発した、洗濯バサミを収納する道具の特許のお話です。

洗濯バサミのしまい方・・・困っていませんか?

地味にイライラする家事の1つが洗濯・・・という方は多いのではないでしょうか。

洗って干すという単純作業に加え、「使うアイテムをしまう場所に困る」という声が多いようです。

特に洗濯バサミは数が多い上、きちんとしまうのが難しく、ついごちゃごちゃしがちなアイテム。

この洗濯バサミを揃えて収納するための特許道具が開発されました。

12歳が開発!洗濯バサミを収納する道具の特許とは

洗濯バサミを揃えて収納する道具の特許を開発したのは、神奈川県平塚市の小学校に通う12歳の少年。

果たしてどんな構造の道具なのでしょうか。

特許技術を開発した守田貫一郎くんは、まず、厚紙などでつくった細長い筒状の容器をこしらえました。

その中に竹ひごを取り付けて軸として、洗濯バサミを竹ひごに通して落とす仕組みを考案しました。

内壁に沿って同じ向きで落ちた洗濯バサミは、下から取り出すことが可能です。

「洗濯バサミ収納具」

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-6614690/AAC03E7FF11A54A0AB0238DE087023785B03576859BD458052931E6CD75EF001/15/ja

市長賞受賞!審査員の提案で特許出願の流れに・・・

この技術によって、守田くんは平塚市で開催された市児童生徒創意くふう展小学生の部1位市長賞を受賞しています。

たまたま審査員長に弁理士さんがいたことから、「特許を出願してみれば?」と提案され、今回の特許権登録に至ったそうです。

洗濯バサミ収納具の特許まとめ

特許を発明した守田くんは、自分で洗濯物の取り込みを手伝っていて、もっと洗濯バサミを取り出しやすい収納道具があればいいのに・・・と感じたことか発明のきっかけになったそうです。

お母さんのお手伝いをするだけでもえらいのに、極めて実用的な特許技術まで思いつくところが本当にすごいですよね。子供の自由な発想力やアイディア力には脱帽です。

洗いやすい!100均タッパーに使われている特許とは

進化し続ける100円均一アイテムは、「たかが100円」と侮ることはできません。

最近では、特許を取得している機能性抜群のアイテムも。

今回は特許を取得している100均アイテムのお話です。

特許を取得している100均アイテムって?

登場当初こそ「安かろう悪かろう」のイメージもあった100均アイテムですが、最近は値段の安さはキープしつつ、クオリティを重視したアイテムも続々と登場しています。

「たくさんありすぎてどれを選んで良いのか困ってしまう!」なんて100均ショップ特有の悩みもありますが、特許を取得したアイテムもオススメです。

例えば、セリアの「とにかく洗いやすい保存容器」も特許を取得した一押しアイテム。

サイズ展開も豊富で、現在

・180ml×3個

・270ml×2個

・ごはん一膳用(270ml・丸型)×2個

・400ml×2個

・630ml

・850ml

と5サイズ6種類も展開しています。

カラーも白の他、高級感が増す黒タイプも。

セリアが取得した保存容器の特許とは

セリアが取得した保存容器の特許は、「食品保存容器」。

「食品保存容器」

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-5824422/D5DEA7E2E5075CEDC9F93BCE747ADA60EA4E1B44CECB84C2B6358F71B3967BE5/15/ja

「フタをしたままレンジOK」など使い勝手が良い容器に仕上がっていますが、特許技術が使われているのはフタのフチ部分。

一般的なタッパーとは異なり、フチがフラットになっているため、洗いやすくなっています。

確かに普通のタッパーのフタは溝があるため、溝の汚れをスポンジで洗う時に苦労します。

特殊なフタ構造のおかげで汚れを落としやすい容器は、食器洗い時短対策に絶大な効果を発揮します。

また、―20℃から140℃まで対応しているため、冷凍保存した状態で取り出し、電子レンジでそのまま加熱できるところも注目ポイント。

100均タッパーに使われている特許まとめ

セリアの「楽ちんパック とにかく洗いやすい保存容器」は看板に偽りなし、のお役立ちアイテム。

日本製という安心感も見逃せません。登場以来、コンスタントに売れ続けるのも納得のアイテムです。

モヤモヤ解消?缶入りコーンポタージュのコーンを残さず飲むための特許とは

冬になると自動販売機に並ぶ、ホットのコーンポタージュ。

身体があったまる上においしいので、ファンも多いですよね。

今回は缶入りコーンポタージュのコーンを残さず飲むための特許のお話です。

コーンのつぶつつが缶に残ってしまう件・・・

つぶつぶのコーンも堪能できる缶入りのコーンポタージュ。

「寒くなると必ず飲む!」なんて方も多いのではないでしょうか。

けれど必ずモヤモヤするのが、つぶつぶのコーンが中に残ってしまうこと。

コーンを一粒も残さずに飲み干すことは至難の業です。

コーンを残さず飲む方法を大学が研究?!

実は、缶入りコーンポタージュの粒コーンを飲み干すための研究が、大学で行われています。

2016年、新潟国際情報大学が発表した論文は、ズバリ「缶入りコーンポタージュの粒コーン飲み干しに関する研究」。

コーンポタージュの粘性なども考慮し、粒まで飲み干すための飲み方を色々シミュレーションしたそうです。

※「缶入りコーンポタージュの粒コーン飲み干しに関する研究」

缶入りコーンポタージュスープは、冬場の缶入りスープとして定着しており、幅広い年代の人に飲用されている。しかし、飲用後に缶内に粒コーンが残留し、粒コーンを全て飲み干すことができない、というユーザビリティ上の問題ある。この問題に対して、缶形状の改良やスープ粘度の調整などが提案されている。しかし、これら従来の研究では、本来注目すべき飲用時におけるユーザ動作に関して十分な解析がなされていない。そこで本研究では、飲用時におけるユーザ動作の人間工学的な解析を行い、飲用後の粒コーンの残留要因を明らかにした。まず、飲用時のユーザ動作の特徴と残留コーン数の関係を29 名の被験者実験によって明らかにした。この結果、残留コーン数は、種々のユーザ動作の特徴の中で、ユーザが何回に分けてスープを飲用するかの回数(以下では「飲む回数」)と強い相関(相関係数R=0.82)があることを見出した。さらに、この「飲む回数」とそのときの「缶の傾斜角度」を用いて模擬的な動作パターンを作成し、これを用いることで、被験者実験を行うことなく、残留コーン数に対するユーザ挙動を再現できることを示した。次に、缶内の粒コーンの挙動を観察するため、可視化を行った。金属缶は透明樹脂により透明化し、スープに関しては、ほぼ同一の粘性・密度を持つ透明液で置き換えた。これによって、飲用時における粒コーンの動きを観察可能にした。最後に、上記の模擬的な動作パターンを可視化した缶・スープで実行することにより、飲用時に粒コーンが残留する主要因は、飲み口の段差に粒コーンが引っかかってしまうことであることを実験的に明らかにした。

新潟国際情報大学の結論

新潟情報大学で行われた研究の結果、飲み口より缶の側面を加工し「実質的に段差がない状態を作るべきでは?」という結論に到達したようです。

段差がない缶の特許が出願されていた!

実は、新潟情報大学が行った研究でたどり着いた結論、「段差がない容器ならつぶつぶコーンも残さず飲めるかも」このアイディアに非常に近い特許は、既に出願済みでした。

飲みやすい固形物入り飲料水缶の特許とは

この特許は「つぶつぶコーン入りコーンポタージュ」に限定せず、「固形物入り飲料水缶」と間口を広げています。

確かに固形物が入っている缶の飲み物は、コーンポタージュ以外にも色々ありますよね。お汁粉やナタデココ入りの缶も見かけたことがあります。

さて、この技術は、缶の飲み口付近の内側に出っ張りを設けることで、コーンなどの固形物が容器の段差に引っかかることなく、飲みやすくなるというもの。

飲みやすい固形物入り飲料水缶
https://patentfield.com/patents/JP20050380831

ちなみに、このアイディアは特許を認められていません。

出願はしたものの、現在は「取下・放棄等」の扱いになっています。

缶入りコーンポタージュのコーンを残さず飲むための特許まとめ

冬の名物、あったかいコーンポタージュのつぶつぶコーンを飲み干す方法、いち消費者として1日でも早く開発して欲しいものです。

ちなみに、ツイッターで話題になったのが「飲み口の下を少し潰しておくと、コーンも残さず飲める」という裏ワザ。是非試してみて下さい。

愛媛県も和歌山県も・・・みかんの特許とは

みかんは日本を代表する果物。

特に和歌山県や愛媛県は高級みかんの産地として有名ですよね。

今回はみかんの特許のお話です。

和歌山県のご当地みかん!みかんのブランド化に成功

特許の種類にも色々ありますが、2006年、特許庁は地域団体商標制度(「地域の名称+商品の名称」から成るブランド展開を緩和する制度)の認定第一弾を発表しました。

和歌山県が申請していた「有田みかん」もその1つ。

その年の11月、見事地域団体商標として認められました。

「有田むき」なる独特のみかんのむき方もブームに。

有田みかんの特許とは

有田みかんの特許(商標)を取得したのは、厳密に言うと和歌山県ではなく「ありだ農業共同組合」です。

和歌山県有田地域産のみかんが特許(商標)の対象になります。

「有田みかん」
https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/shoukai/ichiran/5002567.html

愛媛県も出願!西宇和みかんも特許みかん

全国でご当地グルメに特許を申請する動きが高まり、愛媛県も2018年、西宇和みかんで特許(商標)を申請、無事に認められました。

西宇和みかんの特許とは

愛媛県の西宇和農業共同組合が取得した西宇和みかんの特許(商標)は、八幡浜市と西宇和郡、及び西宇和市三瓶町産のみかんが対象です。

生のみかんはもちろん、冷凍みかんや対象みかんを原料にしたジャムなどの商品も、特許商品に含まれます。

ちなみに、愛媛にはもう1つ商標を取得した真穴みかんというブランドみかんも。

今後も新しい品種が開発されればご当地みかんが増えるでしょう。

「西宇和みかん」

https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/shoukai/ichiran/5015121.html

みかんの特許まとめ

土地や気候条件も重なり、ブランドみかんとなる極上のみかんができあがります。

日本はみかんがたくさん採れるので、贈り物を選ぶ時にも迷ってしまいますが、特許(商標)を取得したみかんを贈れば良い話題になるのではないでしょうか。

岐阜県ふるさと納税返礼品!毛抜きの特許とは

100円均一ショップでも売っている毛抜きは、高いものだと数万円の値段が・・・。

実は特許を取得している毛抜きブランドを発見しました。

今回は毛抜きの特許に関するお話です。

意外と不満の多い毛抜き問題

「毛抜きなんてどれも同じ」

これが一般的な毛抜きに対する印象ではないでしょうか。

ただ、実際に使ってみると同じ毛抜きでも使いやすさには差があることに気がつきます。

  • 毛をつかみにくい
  • 短い毛だけ抜きにくい
  • 持ちにくい

毛抜きを愛用している方ほど、こういった細かい不満点を抱えているものです。

こういったユーザーの要望に応えるべく立ち上がったのが、岐阜県のSIMIAN合同会社(旧・しーるたにし工房)です。

これまでの欠点を払拭する毛抜きを開発!

SIMIAN合同会社は毛抜きの欠点をカバーし、より使いやすいデザインの開発に乗り出しました。

しかも、最初から輸出も念頭に置いて商品を開発、販売を進めたところもすごいところです。

既にオリジナル開発した毛抜きで特許を取得していますが、現在は国際特許を出願中。

岐阜県のふるさと納税返礼品!

SIMIAN合同会社の毛抜きは高い品質が認められ、現在、岐阜県郡上市のふるさと返礼品としても扱われています。

※特許毛抜き「ペックブラック」

※特許毛抜き「アルマイト」

毛抜きの特許とは

特許を取得したSIMIAN合同会社の毛抜きは、独特なデザインが特徴的です。

指にフィットする持ちやすいくぼみをこしらえ、前後のずれを防ぐ機能を搭載したことで1ミリ弱の短い毛でもスムーズに抜くことができます。

デザインはもちろん、厚みや素材も徹底的に工夫することでこれまでにない最高クオリティの毛抜きが誕生しました。

「挟持具」

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-6452773/0F06E86A2641EFCE7DDE845E23B4B2769A20E4B06789751EA572D3A196055B61/15/ja

毛抜きの特許まとめ

2万円以上のふるさと納税で貰える毛抜き。

普段使っている普通の毛抜きと、どれぐらい使い心地が違うのでしょうか。

ちなみに、アマゾンでは3,000~6,000円前後で販売されているので、自分へのご褒美としてプレゼントしてみるのも良いかも知れません。

ついに決着!カプコンとコーエーが争ったゲームの特許とは

ゲーム業界でも特許を巡り訴訟騒動になることがよくあります。

例えば、カプコンとコーエーテクモの特許騒ぎも、業界では注目の的でした。

2014年に始まった騒動は2019年、ついに決着します。

今回はゲームの特許に関するお話です。

2014年カプコンがコーエーテクモを提訴!

カプコンもコーエーもゲーム業界では“超”有名な会社ですよね。

2014年、そのカプコンはコーエーテクモゲームスを相手に、訴訟を起こしました。

問題になったのは、カプコンが所有している「特許第3350773号」と「特許第3295771号」。

え、あの名作ゲームが??カプコンの主張とは

カプコンの主張は、コーエーテクモゲームスが展開しているゲームで、自社の特許が侵害されているというもの。

具体的に、「戦国無双シリーズ」、「零シリーズ」に特許技術が使われている、と指摘しています。

ゲームの場合、どうしても展開やルールが似通ってくることがあるため、完全にオリジナルの作品をつくるのは至難の業。

どこまでが特許侵害にあたるのが、判断するのが難しいところです。

2019年に決着・・・結果は?

揉めに揉めた騒動ですが、2019年に判決が出ます。知的財産高等裁判所は、カプコン側の主張を認めました。

ただし全面的に認めたわけではありません。

主張の一部を認める、という判決結果になりましたが、コーエーテクモはカプコンに対して損害額や弁護士費用など、約1億5,000万円もの金額を支払うことになりました。

一部勝訴とは言え、勝訴は勝訴です。

「カプコンの発表」

ただし、コーエーテクノゲームス側はカプコンの勝訴を認めつつ、非侵害と判断された部分もあることもコメントで主張しています。

「コーエーテクノゲームスの主張」

一部勝訴したカプコンの特許とは

訴訟の対象になったのはどのような特許技術だったのでしょうか。

「特許第3350773号」
https://patentfield.com/patents/JP19940306428

この特許は、シリーズ化された一連のゲームソフトを買い揃えていくことで、豊富な内容のゲームを楽しむことができるようになる、というものです。

カプコンとコーエーが争ったゲーム特許まとめ

いずれにしても、訴訟対象になった2つの特許は既に存続期間が終わっています。

ゲーム業界でも次々に特許が取得されているので、新しい作品を開発する時は

「これまでのゲームの特許権を侵害していないかどうか」

チェックする専門家の知識が必要になることは間違いありません。