0年 0月 の投稿一覧

世界初!ホタル鑑賞の珍しい特許とは

すっかり寒くなりましたね。

蛍の美しい光を鑑賞してきました。

「ん、もう秋なのに蛍?」と疑問に感じた方も多いでしょう。

そうです。

ゲンジ蛍の鑑賞シーズンは5月から6月。

ヘイケ蛍の鑑賞シーズンも6月から8月。

どんなに遅くなっても、

夏が終わるまでには蛍の寿命は尽きてしまいます。

秋まで生きている不思議な蛍とは・・・?

今回は蛍に関するユニークな特許のお話です。

蛍の寿命はたった2週間!

蝉の寿命が短いことは有名ですが、

実は蛍の寿命も2週間しかありません。

毎年6月頃になると、あちこちで蛍祭が開催されますよね。

蛍が飛ぶ時間は遅く、

夜19時頃から深夜2時頃まで、

3回ぐらいの時間帯に飛び交う特徴があります。

暗くなってから一晩中飛んでいるわけではないので、

結構鑑賞のタイミングを見極める必要があります。

1年中蛍を鑑賞できるほたリウム!

ところが、東武動物園の蛍鑑賞施設「ほたリウム」に行くと、

季節に関わらず1年中蛍を鑑賞することができます。

世界で初めて実現した劇場型の蛍鑑賞施設で、

施設内には本物の生きた蛍が約1万匹も生息しています。

真昼間に蛍の光を堪能できる!?

しかも、ほたリウムのスゴイところは、

夜はもちろんお昼でも蛍の美しい光を堪能することができるシステムです。

昼夜を逆転することで、

ほたリウムが営業している午前11時から午後16時まで、

どの時間帯でも蛍鑑賞が可能。

東武動物園の夏季プール営業期間中は、

ほたリウムの営業時間もずれるため、

午後11時30分から17時の営業になります。

1回400円、約15分の鑑賞タイムになりますが、

定員は18人と決まっているので、

ゆったりした空間の中で蛍の光を満喫することができます。

年間を通してヘイケ蛍を羽化させる特許技術!

ほたリウムが実現したのも、

年間を通してヘイケ蛍を羽化させる飼育技術を開発したおかげです。

この飼育技術、飼育用装置は2018年6月に特許を取得。

国内はもちろん海外でも例を見ない貴重な特許の誕生です。

蛍飼育用装置

水を清浄に保ち、蛍の幼虫が快適に生育できる環境を整えることで、

1年中蛍を飼育できる専用装置の特許です。

蛍がいつでも鑑賞できる施設ができたことで、

より身近な生き物として感じられるのではないでしょうか。

蛍は昔から日本の文化に関わり合ってきた伝統的な生き物。

有名な遊園地に蛍の施設をつくることで、

若い世代にも蛍の魅力が広がることは、

とても素晴らしいことですよね。

ママも安心!赤ちゃんのお昼寝を見守る特許とは

添え乳中の赤ちゃんが亡くなるニュースが飛び込んできました。

添え乳中に赤ちゃんが窒息死する事故、

毎年のように起きていますよね。

本当に不幸な事故です。

赤ちゃんは寝ている時にうつ伏せになって窒息してしまうこともあるので、

ママも気を抜けません。

家庭ではもちろん、赤ん坊を保育園に預ける時も心配の種です。

今回は、赤ちゃんのお昼寝に関する特許の話です。

保育園で続くうつ伏せによる突然死

家庭では添え乳による窒息死が少なくありませんが、

保育園ではうつ伏せ寝による乳児の死亡例がたくさん起きています。

本来、保育園では睡眠中の乳児を10分置きに見守るルールになっていることが多いものの、

10分置きの見守りルールを守らずに事故を起こしてしまった保育園もありました。

0歳児の場合、5分置きに身体の向きや顔色、

呼吸状況をチェックシートに記録しなければなりません。

度々ニュースでも騒がれているように、現在保育園では深刻な人手不足。

人手が足りない保育園では激務中の激務になります。

業界初!保育園専用のサービスが登場

このリスクの高い環境を改善するためにユニファが開発したのが、
業界初の保育園専用サービス「ルクミー午睡チェック」です。

ルクミー午睡チェックは、保育園でお昼寝中の赤ちゃんをチェックする専用アプリ。
身体の向きや体動をチェックすることができる技術。

グッドデザイン賞も受賞!

ルクミー午睡チェックは、2018年グッドデザイン賞も受賞しています。

審査委員の評価

この製品は保育園での午睡中の安全確保と保育士の業務負荷や精神的負荷軽減を解決するためのサービスであり、社会課題に正面からアプローチしていることを評価した。園児の服にセンサーを付けることで、子供の動きを見守るだけでなく、日報も自動的に入力されるので、働き方改革にもつながる効率化を実現している。

https://www.g-mark.org/award/describe/48212

グッドデザイン賞を受賞するぐらいなので、

機能性はもちろん使いやすさや見やすさも抜群・・・ということでしょう。

参考:睡眠チェックシステム、睡眠チェックプログラム及び睡眠チェック方法

このアプリを導入することで、保育士の負担も激減、親御さんにとってもより安心できる環境になるのではないでしょうか。保育士とIT技術の両方の力で乳幼児を見守れば、不幸な事故を予防しやすい環境になるはずです。

世の中のためになるこういった特許技術はどんどん開発されて欲しいものですね。

自動で記録!画期的な囲碁の特許とは

ソウル大学病院で行われた長期研究の結果、

「囲碁をすると頭脳が発達する」ことが明らかになりました。

普通の人と囲碁専門家の脳機能を比較したところ、

囲碁のプロの方が集中力、記憶力、視空間感覚などを司る前頭葉が優秀なことが

わかったそうです。

確かに囲碁の棋士は頭の良い方が多い印象です。

今回は、囲碁の特許に関するお話です。

囲碁棋士の暗記力がスゴイ!

囲碁棋士の方のインタビュー記事や特集を読んで「スゴイ!」と思うのが、

棋譜を覚えていることですよね。

無理やり覚える、という感じではなく、

一連の手順や流れで理解しながら自然に覚える感じらしいです。

囲碁の対局を自動で記録する特許!

天才棋士は難なく棋譜を暗記できるかも知れませんが、

記録する側は大変ですよね。

採譜と呼ばれる囲碁の記録は人手に頼っている状況ですが、

碁会所や大会の予選によっては記録を取りきれないことも・・・。

そこで開発されたのが、

囲碁の対局を自動で記録する特許技術です。

出願したのは福島県郡山市の協同組合ですが、

囲碁業界に衝撃をもたらす画期的な技術と言えるでしょう。

囲碁システム

基盤の目に置かれた黒碁石と白碁石を表示することができる囲碁システム。リアルタイムに表示されるそうです。この基盤を利用すれば、記録する人間は不要。持ち時間の残りも自動で教えてくれます。

専用の碁石と基盤を使いますが、福島県三島産の桐や会津塗りの技術を駆使するなど、地元の文化をふんだんに使って仕上げられています。地元活性化に繋がる特許技術は二重の意味で素晴らしい!と思いました。

最新の解説アプリ!水族館の解説システムに関する特許とは

この頃よく水族館に行きます。
最近の動物園や水族館は本当に進化していますよね。
大人も子供も楽しめるエンターテイメントスポットになっています。
今回は、水族館の特許のお話です。

動物園や水族館の意外な特許!

動物園や水族館も、細かいところで色々な特許が関わっています。

例えば、動物園の動物舎の床に敷くシート。

そんな細かいところにも特許技術が活かされています。

参考:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0200

動物実験に関する特許なども、

色々あるようです。

動物園の解説システムで特許を取得!

動物園の特許の中で一番驚いたのが、

解説システムの特許です。

「動物園等における解説システム」が出願されたのは、

なんと1980年のこと。

ループアンテナから発振される音声磁波を受信し、

解説用のエンドレステープを遠隔操作できるシステムだそうです。

確かに動物園は広いので、それぞれの檻のところまで手動で操作しに行くのは大変ですよね。

スイッチを切り替える指令を、パルス信号を録音して出すシステムは、

今でも画期的な特許技術と言えるでしょう。

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0200

最新の解説システムの特許はAI図鑑アプリ!?

水族館でも、最新技術を駆使した特許技術が活用されています。

現在、特許を出願中なのが

「LINNE LENS(リンネレンズ)」。

これはかざすだけで生き物の名前が瞬時に教えてくれるiPhoneアプリ。

現時点で日本の水族館で扱っている生き物の90%に対応しているそうですが、

水族館の他、シュノーケリングやダイビング、川や海など水辺での観察、釣りの時も活用できます。

特許出願中の「リンネレンズ」は

カメラをかざすだけで生き物の名前が一瞬で表示。

自動で記録できるシステム、種類別にコレクションできるシステム、充実した解説システムなど、

オリジナル技術がふんだんに使われています。

ダウンロードするのにお金はかかりません。

1日10種類まで無料でお試しできるのも嬉しいポイント。

ん、同じような特許を発見・・・

調べてみると、リンネレンズと同じコンセプトの特許は既に取得されていました。

特許名もズバリ「水族館リアルタイム図鑑画像表示システムおよび方法」

水族館リアルタイム図鑑画像表示システムおよび方法

要約すると「水族館の水槽内の生物の画像を観察する時、自分が今見ている生物の名前を簡単に知ることができるシステム」です。

こちらは2009年に特許を出願し、現在権利を維持している状態です。

出願したのは、あのフジテレビなどをまとめるフジ・メディア・ホールディングス。

内容も酷似しているので、出願中の「リンネレンズ」が特許を取得するのは難しいかも知れないですね・・・。