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洗いやすい!100均タッパーに使われている特許とは

進化し続ける100円均一アイテムは、「たかが100円」と侮ることはできません。

最近では、特許を取得している機能性抜群のアイテムも。

今回は特許を取得している100均アイテムのお話です。

特許を取得している100均アイテムって?

登場当初こそ「安かろう悪かろう」のイメージもあった100均アイテムですが、最近は値段の安さはキープしつつ、クオリティを重視したアイテムも続々と登場しています。

「たくさんありすぎてどれを選んで良いのか困ってしまう!」なんて100均ショップ特有の悩みもありますが、特許を取得したアイテムもオススメです。

例えば、セリアの「とにかく洗いやすい保存容器」も特許を取得した一押しアイテム。

サイズ展開も豊富で、現在

・180ml×3個

・270ml×2個

・ごはん一膳用(270ml・丸型)×2個

・400ml×2個

・630ml

・850ml

と5サイズ6種類も展開しています。

カラーも白の他、高級感が増す黒タイプも。

セリアが取得した保存容器の特許とは

セリアが取得した保存容器の特許は、「食品保存容器」。

「食品保存容器」

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-5824422/D5DEA7E2E5075CEDC9F93BCE747ADA60EA4E1B44CECB84C2B6358F71B3967BE5/15/ja

「フタをしたままレンジOK」など使い勝手が良い容器に仕上がっていますが、特許技術が使われているのはフタのフチ部分。

一般的なタッパーとは異なり、フチがフラットになっているため、洗いやすくなっています。

確かに普通のタッパーのフタは溝があるため、溝の汚れをスポンジで洗う時に苦労します。

特殊なフタ構造のおかげで汚れを落としやすい容器は、食器洗い時短対策に絶大な効果を発揮します。

また、―20℃から140℃まで対応しているため、冷凍保存した状態で取り出し、電子レンジでそのまま加熱できるところも注目ポイント。

100均タッパーに使われている特許まとめ

セリアの「楽ちんパック とにかく洗いやすい保存容器」は看板に偽りなし、のお役立ちアイテム。

日本製という安心感も見逃せません。登場以来、コンスタントに売れ続けるのも納得のアイテムです。

モヤモヤ解消?缶入りコーンポタージュのコーンを残さず飲むための特許とは

冬になると自動販売機に並ぶ、ホットのコーンポタージュ。

身体があったまる上においしいので、ファンも多いですよね。

今回は缶入りコーンポタージュのコーンを残さず飲むための特許のお話です。

コーンのつぶつつが缶に残ってしまう件・・・

つぶつぶのコーンも堪能できる缶入りのコーンポタージュ。

「寒くなると必ず飲む!」なんて方も多いのではないでしょうか。

けれど必ずモヤモヤするのが、つぶつぶのコーンが中に残ってしまうこと。

コーンを一粒も残さずに飲み干すことは至難の業です。

コーンを残さず飲む方法を大学が研究?!

実は、缶入りコーンポタージュの粒コーンを飲み干すための研究が、大学で行われています。

2016年、新潟国際情報大学が発表した論文は、ズバリ「缶入りコーンポタージュの粒コーン飲み干しに関する研究」。

コーンポタージュの粘性なども考慮し、粒まで飲み干すための飲み方を色々シミュレーションしたそうです。

※「缶入りコーンポタージュの粒コーン飲み干しに関する研究」

缶入りコーンポタージュスープは、冬場の缶入りスープとして定着しており、幅広い年代の人に飲用されている。しかし、飲用後に缶内に粒コーンが残留し、粒コーンを全て飲み干すことができない、というユーザビリティ上の問題ある。この問題に対して、缶形状の改良やスープ粘度の調整などが提案されている。しかし、これら従来の研究では、本来注目すべき飲用時におけるユーザ動作に関して十分な解析がなされていない。そこで本研究では、飲用時におけるユーザ動作の人間工学的な解析を行い、飲用後の粒コーンの残留要因を明らかにした。まず、飲用時のユーザ動作の特徴と残留コーン数の関係を29 名の被験者実験によって明らかにした。この結果、残留コーン数は、種々のユーザ動作の特徴の中で、ユーザが何回に分けてスープを飲用するかの回数(以下では「飲む回数」)と強い相関(相関係数R=0.82)があることを見出した。さらに、この「飲む回数」とそのときの「缶の傾斜角度」を用いて模擬的な動作パターンを作成し、これを用いることで、被験者実験を行うことなく、残留コーン数に対するユーザ挙動を再現できることを示した。次に、缶内の粒コーンの挙動を観察するため、可視化を行った。金属缶は透明樹脂により透明化し、スープに関しては、ほぼ同一の粘性・密度を持つ透明液で置き換えた。これによって、飲用時における粒コーンの動きを観察可能にした。最後に、上記の模擬的な動作パターンを可視化した缶・スープで実行することにより、飲用時に粒コーンが残留する主要因は、飲み口の段差に粒コーンが引っかかってしまうことであることを実験的に明らかにした。

新潟国際情報大学の結論

新潟情報大学で行われた研究の結果、飲み口より缶の側面を加工し「実質的に段差がない状態を作るべきでは?」という結論に到達したようです。

段差がない缶の特許が出願されていた!

実は、新潟情報大学が行った研究でたどり着いた結論、「段差がない容器ならつぶつぶコーンも残さず飲めるかも」このアイディアに非常に近い特許は、既に出願済みでした。

飲みやすい固形物入り飲料水缶の特許とは

この特許は「つぶつぶコーン入りコーンポタージュ」に限定せず、「固形物入り飲料水缶」と間口を広げています。

確かに固形物が入っている缶の飲み物は、コーンポタージュ以外にも色々ありますよね。お汁粉やナタデココ入りの缶も見かけたことがあります。

さて、この技術は、缶の飲み口付近の内側に出っ張りを設けることで、コーンなどの固形物が容器の段差に引っかかることなく、飲みやすくなるというもの。

飲みやすい固形物入り飲料水缶
https://patentfield.com/patents/JP20050380831

ちなみに、このアイディアは特許を認められていません。

出願はしたものの、現在は「取下・放棄等」の扱いになっています。

缶入りコーンポタージュのコーンを残さず飲むための特許まとめ

冬の名物、あったかいコーンポタージュのつぶつぶコーンを飲み干す方法、いち消費者として1日でも早く開発して欲しいものです。

ちなみに、ツイッターで話題になったのが「飲み口の下を少し潰しておくと、コーンも残さず飲める」という裏ワザ。是非試してみて下さい。