介護のお仕事は大変なので、どの職場でも常に人手不足の状態が続いています。
ご家庭で介護する場合も、家族の負担は相当なものですよね。
少しでも介護する側の苦労が少なくなるためのグッズも、色々開発されています。
今回は介護現場で活躍する介護用オムツの特許のお話です。
従来の介護用パンツ、介護用オムツの弱点とは?
介護専用のパンツやオムツは既に発売されています。
スーパーやドラッグストアでも、専門コーナーに行けば介護用のパンツ型装着物として販売されているはずです。
普通のパンツとは異なり、介護しやすいよう工夫されていますが、まだまだ完璧とは言えません。
例えば、肝心な排泄時、パンツ型の装着物だと両足の途中まで下げなくてはなりません。
これがかなり大変な作業になります。
何しろ、介護する側は被介護者が転ばないよう、身体を支えなくてはいけません。
支えながらパンツやオムツも下ろさなければならないので、時間もかかる上に転倒のトラブルが起きることも少なくありませんでした。
急いで作業しなければならないことも多く、また被介護者が動いてしまうこともあるので、排泄時に汚れがついてしまう失敗も珍しくありません。
元看護師さんが実体験を元に開発!
こんな苦労をよく知っていた元看護師さんは、介護者の負担を解消できるよう、まったく新しい下着を開発しました。
パンツとオムツを融合したようなデザインで、排泄時の介護の負担が軽くなる工夫がされています。
パンツとオムツの新しい形
特許を取得したパンツ型装着物は、その名も「オムパンツ」。
2017年に商標登録も果たしています。
パンツとオムツのメリットを兼ね合わせた新しいデザインです。
特許を取得した「オムパンツ」とは
元看護師さんが開発した「オムパンツ」は2枚の生地から構成されています。
排泄時でも両足の途中までパンツを下ろさずに、広い開口部をつくることが可能です。
この仕組みのため、介護する側の作業も楽になり、介護される側も快適に排泄できるようになりました。
汚れを付着させないための機能や、素早く交換するための機能など、現場で役立つ機能も満載です。
https://patents.google.com/patent/JP6050541B1/ja?q=%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%84%E5%9E%8B%E8%A3%85%E7%9D%80%E7%89%A9&oq=%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%84%E5%9E%8B%E8%A3%85%E7%9D%80%E7%89%A9
介護用オムツの特許まとめ
オムパンツの登場によって、介護する側も介護される側もストレスが激減するのではないでしょうか。
乳幼児向けに利用することもできるそうなので、今後益々活躍の場で増えるでしょう。