意外すぎる結末に驚愕!吉本興業にパクられた「白い恋人」の特許とは

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北海道の有名なお菓子と言えば、真っ先に「白い恋人」を思い浮かべる方も多いでしょう。

実は、この銘菓を巡り、特許騒動が起きていました。

今回は「白い恋人」の特許のお話です。

白い・・・「面白い」恋人?!

すっかり北海道銘菓として定着した白い恋人ですが、2010年大阪土産として吉本興業から「面白い恋人」が発売されます。

パッケージのレイアウトや色使いも「白い恋人」と似ているため、明らかなパロディ商品です。

※「面白い恋人」

しかも「面白い恋人」はそこそこ人気を集め、よく売れたため、パクられてしまった石屋製菓としても見過ごせなくなりました。

「白い恋人=面白い恋人」と誤解する方はいない筈ですが、許可もなく堂々と酷似する商品を販売するのは問題です。

自社製品のアレンジなら構いませんが、他社の著名商標を真似してしまえば商標権と抵触してしまいます。

石屋製菓としては「面白い」どころか「面白くない」恋人・・・と言ったところでしょう。

「白い恋人」の会社が吉本興業を訴える!!

石屋製菓は吉本興業や関連企業に対し、商標権を侵害されていることを認めるよう裁判所に訴え、不正競争防止法に基づき販売を差し止め、および廃棄を求める訴訟を起こしました。

商標登録拒絶後も・・・売れ行きは好調!

石屋製菓は吉本興業を訴えましたが、そもそも吉本興業の「面白い恋人」は出願した商標登録が拒絶されています。

裁判の方も、「裁判が続けばその分『面白い恋人』の宣伝になる・・・」と考えた結果、石屋製菓は和解の道を選びました。

和解と言っても決して快く許したわけではありません。

石屋製菓側は、北海道限定のご当地土産の自社製品を堂々とパクったあげく、東京や大阪など広い範囲で大々的に売り出した吉本興業に憤りを感じるコメントを出しています。

結局、パロディはどこまで許されるのか・・・・という問題に対して、違法化どうかの判断は下されないままの和解決着となり、モヤモヤが残る結果になりました。

ちなみに、和解後も吉本興業は面白い恋人を売り続け、皮肉なことに売れ行きは好調。

石屋製菓にとって益々“面白くない”流れになりました。

和解から6年後の奇跡!「白い恋人」と「面白い恋人」がコラボ!

ところが、裁判の和解から6年が経過した2019年9月、業界でも驚きの声が上がるニュースが発表されました。

なんと、犬猿の仲とも言える石屋製菓と吉本興業がタッグを組み、「白い恋人」と「面白い恋人」のコラボが実現しました。

元祖!北海道銘菓「白い恋人」の特許とは

「白い恋人」が初めて発売されたのは、1976年の12月。

発売した月に初めて特許(商標登録)も取得し、既に30以上の関係特許を出願、認められています。

ネーミングはもちろん、パッケージデザインに関しても商標登録が済んでいます。

※「白い恋人」

1976年12月に取得した商標登録「白い恋人」

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-1976-082147/FDC0844F275A22046FD8D86CE48A5881B21034FD26F985256391E93C6E02C28C/40/ja

パクられてしまった「白い恋人」の特許まとめ

「白い恋人」を巡り特許騒動が起きていたことは、関東エリアではあまり知られていません。

大阪では「面白い恋人」は随分有名なお土産になっているようですね。

いずれにしても、お互い商人同士、最終的に商魂たくましい結果になりました。

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