この頃よく水族館に行きます。
最近の動物園や水族館は本当に進化していますよね。
大人も子供も楽しめるエンターテイメントスポットになっています。
今回は、水族館の特許のお話です。
動物園や水族館の意外な特許!
動物園や水族館も、細かいところで色々な特許が関わっています。
例えば、動物園の動物舎の床に敷くシート。
そんな細かいところにも特許技術が活かされています。
動物実験に関する特許なども、
色々あるようです。
動物園の解説システムで特許を取得!
動物園の特許の中で一番驚いたのが、
解説システムの特許です。
「動物園等における解説システム」が出願されたのは、
なんと1980年のこと。
ループアンテナから発振される音声磁波を受信し、
解説用のエンドレステープを遠隔操作できるシステムだそうです。
確かに動物園は広いので、それぞれの檻のところまで手動で操作しに行くのは大変ですよね。
スイッチを切り替える指令を、パルス信号を録音して出すシステムは、
今でも画期的な特許技術と言えるでしょう。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0200
最新の解説システムの特許はAI図鑑アプリ!?
水族館でも、最新技術を駆使した特許技術が活用されています。
現在、特許を出願中なのが
「LINNE LENS(リンネレンズ)」。
これはかざすだけで生き物の名前が瞬時に教えてくれるiPhoneアプリ。
現時点で日本の水族館で扱っている生き物の90%に対応しているそうですが、
水族館の他、シュノーケリングやダイビング、川や海など水辺での観察、釣りの時も活用できます。
特許出願中の「リンネレンズ」は
カメラをかざすだけで生き物の名前が一瞬で表示。
自動で記録できるシステム、種類別にコレクションできるシステム、充実した解説システムなど、
オリジナル技術がふんだんに使われています。
ダウンロードするのにお金はかかりません。
1日10種類まで無料でお試しできるのも嬉しいポイント。
ん、同じような特許を発見・・・
調べてみると、リンネレンズと同じコンセプトの特許は既に取得されていました。
特許名もズバリ「水族館リアルタイム図鑑画像表示システムおよび方法」
要約すると「水族館の水槽内の生物の画像を観察する時、自分が今見ている生物の名前を簡単に知ることができるシステム」です。
こちらは2009年に特許を出願し、現在権利を維持している状態です。
出願したのは、あのフジテレビなどをまとめるフジ・メディア・ホールディングス。
内容も酷似しているので、出願中の「リンネレンズ」が特許を取得するのは難しいかも知れないですね・・・。