アイディア特許NEWS

新しい広告戦略!Cookieを使わずユーザー属性を推定する特許とは

どんな人がサイトを訪れているのか・・・

ユーザーの属性を推定するのはネットの広告業界にとって、必要不可欠なIT技術です。

今回はアクセスしてきたユーザーの属性を推定する特許のお話です。

Cookie制限が加速!

ネットメディアを運営するにあたり、アクセスしてきたユーザーの特定は欠かせません。

より効果的なWEB広告を打つためにも、ユーザーの属性を分析し、戦略に活かすことが大切です。

今までユーザーの属性を推定するため使われていたのが、Cookieです。

このツールはネットをスムーズに使うのに利便性を発揮する一面、個人のプライバシーが漏れる恐れも・・・。

現在、EU圏でデータ保護規制の動きが進み、Cookieを使ったトラッキングを禁止する機能が続々と搭載されるようになりました。

「続行するには、cookieを有効にして下さい」こんな警告に見覚えがあるはずです。

確かに、一般ユーザーとしては、Cookieで勝手にプライバシーを探られるのは不愉快なことですよね。

Cookieを制限する動きはどんどん加速しています。

Cookieを利用しないユーザートラッキング技術を開発!

この現状を受け、広告プラットフォーム事業を手がけるログリーは新しい技術を開発しました。

Cookieを使用せず、ネット広告配信時にユーザー属性を推定する技術です。

ログリーが開発したユーザー特性を推定する特許技術とは

ログリーが開発した技術は、特許を取得しました。ユーザーがアクセスしたウェブページから、ユーザーの年齢や性別、関心があること・・・などを推定する技術です。

言語に依存しないので、日本語以外のウェブサイトにも活用可能。

国際的に必要とされている技術なので、「使いたい!」と意思表示する企業に困らないはずです。

「広告配信サーバ」

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-6511186/BC3D01D0D8ACF5F0BA35E2FFED0D963936FFEF2FEAEE4E57AA8976C7CC6667D3/15/ja

ユーザー属性を推定する特許技術まとめ

インターネットのこういった技術は、開発されては取り締まりが厳しくなり、さらに新しい技術が開発され・・・といたちごっこが続いています

いずれにしても、ユーザーのプライバシーを侵害しないぐらいの範疇でおさめて貰いたいものです。

ローソン独自開発!コンビニコーヒーの特許とは

最近は色々なコンビニでセルフサービスのコーヒーを置くようになりました。

どのコンビニも色々工夫していますが、特に力を入れているのがローソンです。

今回はローソンが出願したコンビニコーヒーの特許のお話です。

コーヒーのリニューアルを重ねるローソン

これまで、ローソンはコーヒーのリニューアルを重ねてきました。

味わいを良くするため、指定農園で生産した地域の豆を100%使用。

認証を受けた豆を使うなど、原料へのこだわりも特別なものでした。

最新のリニューアルでは”香り”を重視

そして、最新のリニューアルでローソンが重視したのが“香り”。

全日本コーヒー協会のアンケートでも、ユーザーは味のコクや眠気覚まし効果より、香りが良いことをコンビニコーヒーに求めることが判明しています。

確かに香りが乏しいコーヒーだと、「自動販売機で買う缶コーヒーでいいや」ということになります。

ローソン独自の「香りフタ」で特許を出願

コーヒーの香り成分は800種類もあるそうですが、ローソンは香りが高く万人受けする香りに調合するため、焙煎方法やブレンドも見直したそうです。

ただし、コンビニのコーヒーは蓋の穴から飲む形状のため、プラスチック独特の臭いがすることが・・・。

この弱点を克服した“香りフタ”を新たに開発し、飲みやすく香りも自然に楽しめる容器が完成。

ローソン研究所

ローソンが開発した「香りフタ」の特許とは

ローソンが開発した香りを楽しむための蓋は、飲み口の蓋を開けると真ん中の穴も自動的に開く仕組み。

穴から香りをダイレクトに嗅ぐことができるよう、蓋の位置が調節されています。

さらに、持ち歩いても中身がこぼれにくいよう工夫されているので、まさにコンビニコーヒーの容器にぴったり!

特許権を取得できる可能性はかなり高いのではないでしょうか。

コンビニコーヒーの特許まとめ

ローソンのコンビニコーヒーはSサイズがたった100円。

セブンイレブンのコーヒーも人気ですが、100円のコーヒーで香しいコーヒーの香りまで堪能できるなら、試す価値はおおいにあるのではないでしょうか。

バーコード予約はもう古い!電子番組表の特許とは

今ではすっかり当たり前になっている電子番組表ですが、実はこの仕組みで特許が取得されています。

今回は電子番組表の特許に関するお話をします。

バーコード予約から電子番組表へ

今まで録画装置でテレビ番組を予約録画するためには、バーコード予約が一般的な方法でした。

ただ、この方法は直感的な操作方法とは言い難く、何かと煩雑な作業が・・・

この問題を解決したのが、特許を取得した電子番組表の仕組みです。

とにかく便利な電子番組表

電子番組表は本当に便利で、リモコンで操作するだけでテレビ画面に番組表が表示されます。

今は新聞を取らない家庭が増えているので、テレビでその日放送する番組をチェックできる機能は本当に便利ですよね。

番組の詳しい内容も閲覧することができますし、キーを押すだけで録画予約も可能です。

電子番組表の特許とは

電子番組表のシステムはテレビ史上に革命を起こすほど、利便性抜群の機能です。

まさに特許を取得するにふさわしい新しい技術と言えるでしょう。

実はこの特許、試作品などを提出するプロセスを省き、弁理士のもとにはアイディアのみが持ち込まれ、特許出願に至ったそうです。

この特許技術は、各チャンネルで放送される番組の内容を表形式でテレビに表示するもの。

表示された番組の詳細情報をチェックする機能、録画予約をする機能などを兼ね備えています。

「放送内容受信装置」

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-2006-042388/F11083887E51990409E68CB5C317DF605F18D7679EDDE2E38B9BE6FA9FBCA56A/11/ja

電子番組表の特許まとめ

特許技術の中には、素人が見ても何に役立つのかよくわからないものもたくさんありますが、電子番組表のような身近に役立つ技術は、どんどん開発されて欲しいものです。

機能性抜群?急須の特許とは

寒い冬に緑茶を飲むと、心地よく一息つくことができます。

緑茶には風邪を予防する効果もあるので、積極的に飲みたい飲み物の1つ。

今回は茶器に関する特許のお話です。

お茶を淹れる道具で特許は取れる?

おいしいお茶を飲むと、本当にリラックスすることができますよね。

自動販売機やコンビニのお茶は便利ですが、自宅にて自分で入れるお茶は格別なものです。

ただし急須の種類はたくさん!

選ぶのに迷った時に、おすすめなのが“特許取得の茶器”。

あまり知られていませんが、お茶を入れる道具で特許権を取得することができます。

他の一般的な茶器にはない機能性が認められた・・・ということなので、候補リストに入れる価値があるのではないでしょうか。

繰り返し新鮮なお茶が飲める特許茶器

特許を取得している茶器を探してみると、結構たくさんヒットします。

例えば「旨味茶ポット 横手急須」

特許を取得したこの急須は「擂潰し羽根を備えた茶湯注ぎ容器」。

特殊な羽根がついていることで、煎じたあとの茶葉を繰り返しすり潰すことが可能。

新鮮な状態でお茶を何度か楽しむことができます。

分析の結果、グルタミン酸の含有量の多く、確実に美味しくなっていることが判明しています。

「擂潰し羽根を備えた茶湯注ぎ容器」

https://patentfield.com/patents/JP20070208580

楽天やアマゾンでも売っていました。

 特許急須は機能性抜群!

他にも「しりもりしない」急須や「目盛り付き急須」など、特許を取得した急須は個性豊か!

茶器全体に対して特許権が与えられることもあれば、茶こしだけに与えられるケースもあります。

2018年に特許を取得した「透明急須」は、ドイツの世界的デザイン賞「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞して話題になりました。

急須の特許まとめ

たかが急須、されど急須。

かつて茶器の奪い合いが権力騒動にまで発展した時代もありましたが、機能性と見た目の美しさを追い求めるのは日本人の美学。

これからもユニークな特許急須の登場に、目を光らせたいと思います。

取れる?取れない??プロレス技の特許とは

数ある格闘技の中でも、プロレスは奥が深い競技です。

若者のプロレス離れは深刻だと言われていますが、まだまだコアなファンは健在ですよね。

今回はプロレス技の特許に関するお話です。

有名女子プロレスラーが苦情ツイート!

「プロレス」と「特許」は、すぐに関係性を思いつかない言葉同士かも知れません。

けれど先日、豊田真奈美さんがツイッターに呟いたツイートが話題になっています。

豊田真奈美さんと言えば、「飛翔天女」。

ベテランのプロレスファン世代の間では“超”有名人。

現在でもかなり人気の高い元・女子プロレスラーです。

その豊田真奈美さんが呟いたのが、自分で考案したオリジナル技「ジャパニーズオーシャンサイクロンスープックス(日本海式竜巻原爆固め)」に関して、「勝手に使って貰いたくない」という苦情。

自分のオリジナル技は禁止できる?

豊田真奈美さんのツイッターを巡り、

プロレスファンの間で熱い議論が交わされました。

「あの技は彼女オリジナル!」と擁護する意見から、「特許や商標登録の対象だっけ?」と疑問を感じる声まで、様々な意見が出ています。

果たして、プロレスの技で特許は取得できるのでしょうか??

プロレスの技は特許権の対象外

結論からお伝えしますと、プロレスの技で特許権を取得することはできません。

実際、豊田真奈美さんのオリジナル技についても、特許や商標登録のようなものを取った事実はありません。

特許の定義はあくまでも「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの」とされています。

「技能」では特許を取得できない事実

プロレス技は、技能の1つと考えられています。技能は客観性がなく、個人の熟練によって得られるものです。

個人差が激しいので、特許庁が個々の技能に関して特許権を与えることはありません。

例えば野球のボールの投げ方も技能に該当。

自分独自の投げ方を考案しても、特許を取得することはできません。

ただし、商標登録の取得はOK。

豊田真奈美さんのオリジナル技には、オリジナルの名前もついています。

プロレス技の名称に関しては商標登録を取得することができます。

けれど商標登録を取得しても、制限できるのはオリジナル技の名前がついたグッズの販売ぐらい。

プロレスの試合で技を使うのを禁じる、というところまではいきません。

プロレスのオリジナル技の特許まとめ

微妙な問題ですが、個人的にはマナーの問題として、先輩の技を使う時はお伺いを立てた方が良いのではないでしょうか。

同じプロレスラーでも、「自分自身の技をおおいに使って広めて欲しい」と考える人もいれば、「誰にも使って欲しくない」と考える人もいるわけです。

先輩へのリスペクトがあるなら、その技の持ち主がどう考えているのか、探りを入れプライベートで許可を取れば丸くおさまる気がします。

大手企業が続々!おいしい紅茶の特許とは

熱い紅茶が美味しい季節になりました。

日本に初めて紅茶が入ってきたのは、明治20年。

当時は貴重な舶来文化として上流社会でもてはやされていましたが、

今ではすっかり庶民の飲み物として愛飲されるようになりましたよね。

コンビニでも必ずインスタントのアイスティーが売っています。

今回は紅茶の特許に関するお話です。

1年中嬉しい紅茶の効能

紅茶はイギリスを代表するお茶、というイメージがあるかも知れません。

ただ、今は日本でも大変人気がある飲み物で、

コンビニやレストランにも必ず置いてあります。

紅茶は単純に味が美味しいだけではなく、

香りによるリラクゼーション効果も魅力の1つ。

また、カフェインも入っているので飲むと頭が冴える感じがします。

その他、脂肪燃焼効果や殺菌作用など、年間を通して嬉しい効果が色々。

昔からお馴染みのロングセラー紅茶も多く、

国内の大手飲料メーカーも熱心に開発に取り組んでいます。

意外と特許が多い日本の紅茶

たかが紅茶、されど紅茶・・・。

同じ紅茶でも、

飲み比べてみると各メーカーによって微妙にテイストが違うことがわかります。

どのメーカーもより美味しくなるよう、

オリジナル技術を駆使しているようです。

実際、インスタント紅茶も含め、

特許を取得している国内メーカーは少なくありません。

キリンビバレッジやアサヒ飲料、花王、エスビー等など。

味の素AGFの紅茶は“フレーバー”で特許を取得

味の素AGFも紅茶の特許を取得した会社の1つ。

香ばしい香りを強化したインスタントコーヒーでも特許を取得していますが、

インスタントフレーバーティーでも特許を出願し、成立しました。

インスタント嗜好性飲料用組成物及びその製造方法

「フレッシュアロマ技術」はインスタントフレーバーティーの果汁感と果物の香りを向上させるオリジナル成分と製造方法の特許です。味の素AGFはこの技術を使って、「愛媛伊予柑ティー」などご当地土産ギフトシリーズも展開しています。

日本は果物が美味しい国。

地方の果物が新しい紅茶として活用され、地元以外の人間にも広まることは、

喜ばしいことですよね。

今後も特許技術を活かし、

色々な名産品を紅茶として応用して欲しいものです。

モナリザの絵は自由に使ってOK?絵画の意外な特許

先日知り合いの個展を見に行きました。

絵も素敵でしたが、

美術の道で家族を養えるほど成功しているのがすごい・・・

と本当に思いました。

昔の絵は自由に使ってOK

画廊のオーナーと偶然著作権の話になりましたが、

なんと絵画の著作権は一般的に著作者が亡くなってから50年間だそうです。

死後50年間は著作権が保護され、配偶者や子供も利益を得ることができますが、

その権利も50年経てば消失。

つまり、500年前以上前に描かれたダ・ヴィンチの「モナリザ」も

自由に使って良いことになります。

確かにモナリザの絵はあちこちで使われていますよね。納得!

 

絵画の特許はとれる?

それでは、絵画の特許はとれるのでしょうか。

結論からお伝えしますと、答えは「No」です。

絵画のような知的財産に関しては、新しい手法を使った絵画だとしても、

技術的創作とはみなされず、特許も実用新案も取ることができません。

絵画の制作方法については特許がとれる

ただし、絵画の制作方法に関する特許はあります。

東京藝術大学大学院美術研究科保存修復日本画研究室では、日本の古墳壁画に多大なる影響を与えた高句麗古墳壁画の調査・記録を続けてまいりました。世界遺産にも登録されている高句麗古墳群には数多くの古墳壁画があります。これらの古墳に描かれた壁画は、我々の文化のルーツを知る上でも非常に重要な絵画ですが、壁画という性質と文化財保存の立場から、移動したり容易に公開したりすることができません。
その解決策のひとつとして摸写やレプリカなどの製作が考えられますが、従来行われてきたような手作業での摸写製作方法でこのように数多くの壁画を摸写するには、大変な時間と労力が必要となってしまいます。また近年の写真や印刷技術の向上によって精密な複製が可能となりましたが、凹凸のある岩や岩絵具などの質感を表現することができませんでした。そこで当研究室では、迅速で、その上岩や岩絵具などの質感を表現することのできる摸写・レプリカの製作方法を開発いたしました。

この方法により、岩や岩絵具の質感を薄い紙の上に表現でき、岩を非常に薄く軽く表現することが可能となりました。またこれまでの手作業で行う摸写手法とは異なり、迅速で正確に製作することができます。壁画への利用の他にも、岩を摸した壁紙材や建築材料としての利用も考えられます。 これにより、貴重な文化財であるオリジナルの壁画を現地保存したまま、同じ質感の絵画を多くの方へ公開することができ、絵画の教育普及活動にも貢献できると考えております。

東京芸術大学が出願した特許で、貴重な古代の壁画の模写、レプリカの制作方法に関する特許です。凹凸がある岩や岩絵具を使った壁画の質感まで正確に模写するのは至難の技ですが、この特許技術の開発によって質感までリアルに紙の上に表現することに成功したそうです。

質感を表現した素材の製造方法及び絵画の製作方法、質感を表現した素材及び絵画、建築用材料

  • 特許 – 権利維持

    53%
  • JP20090048843 – 特願2009-048843 (2009-03-03)
  • JP2010201750 – 特開2010-201750 (2010-09-16)
  • JP4559524B – 特許4559524 (2010-10-06)
  • https://patentfield.com/patents/JP20090048843

最新技術が古代の芸術を支えている、と知ると感慨深いものがありますよね。文化を残すためにも高い技術力が必要なのだと思い知らされるニュースです。

クリスマスに開花!クリスマスローズの開花時期を調整する特許とは

「クリスマスローズ(クリスマスの頃に咲くバラ)」は、日本でも愛好家が少なくありません。

寒い時期に咲く花は少ないので、冬に開花するクリスマスローズはヨーロッパでもかなり人気があります。

今回はこのクリスマスローズに関する特許のお話です。

クリスマスの時期に咲くバラ=クリスマスローズ

クリスマスにぴったりなお花でお部屋を飾りたい、と計画している方も多いでしょう。

クリスマスフラワーと呼ばれるポインセチアも、クリスマス定番のお花ですよね。

もう少しお花に詳しい方だと、クリスマスローズのことも知っているかも知れません。

クリスマスローズは「クリスマスの頃に咲くバラ」という名前の、ヘレボルス属の植物です。

クリスマスローズなのにクリスマスに咲かない?!

クリスマスに咲く花、なんて想像しただけでロマンチックですよね。

ところが、日本で流通しているクリスマスローズはクリスマスに咲くことはありません。

そもそも、ヨーロッパでクリスマスローズと呼ばれているのはキンポウゲ科ヘレボラス属の「ニゲル」。

※ニゲル

ところが、国内で流通しているのは同じヘレボラス属でも、国内に出回っているのは春に咲く別の種類のお花です。

元々クリスマスローズは栽培方法によって開花時期が大きくずれる植物。

順調に育っても、発芽してから初めて開花するまで丸々2年はかかります。

特に日本はヨーロッパより開花時期が遅いので、1月の末から4月ぐらいに花が咲き始めるのが一般的です。

クリスマスローズの開花時期を調節する特許とは

ただ、クリスマスローズの開花時期を調節する特許が発明されています。

この特許は、クリスマスローズをクリスマスの時期に合わせて咲くよう栽培するための栽培技術。

花苗の販売を行っている会社「クレマコーポレーション」が特許を取得しました。

クレマチスのオリジナルブランド「駿河のクレマチス」でも有名な会社です。

「クリスマスローズの適時開花調節方法」
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-2002-253051/1A821933A9152B5E4D6C8B2CBBCE8A2C3A535CFBE4915645957E36104707BC11/11/ja

クリスマスローズの開花時期を調節する特許まとめ

本来1月に咲く花をクリスマスシーズンに開花させるなんて、すごい技術ですよね。

消費者の要望にマッチした素晴らしい特許だと思います。

ポインセチアに飽きた・・・なんて時は、クリスマスローズのことも思い出してみて下さい。

ダイソンがサムスンを提訴!企業間で揉めた掃除機の特許とは

ダイソンと言えば、サイクロン型掃除機を売り出して一世を風靡したイギリスの“超”有名企業ですよね。

その後も、羽根がない扇風機など画期的な新商品を続々と発表しています。

そのダイソンが自社掃除機の特許を巡り、韓国のサムソン電子を訴える騒ぎがありました。

今回は掃除機の特許に関するお話です。

2013年2社の特許争いが勃発

「掃除機の特許を侵害された!」とダイソンがサムスンを訴えたのは2013年8月のこと。

自社の特許技術が真似された、というのがダイソンの主張でした。

技術をコピーされた、とダイソンが訴えるサムスンの掃除機は、「モーションシンク」。

ただし、同年11月にはダイソンは訴訟を取り下げます。

今度はサムソンがダイソンを訴える!?

ところが、訴訟騒動に怒ったサムソンは「ダイソンは虚偽事実を流布した」と訴え、100億ウォン台の損害賠償請求訴訟を起こしました。

ブランドイメージを傷つけられた、というわけです。

この訴訟を受け、ダイソンは新たに実用新案を侵害された・・・との訴訟を起こし、特許騒動は加熱します。

結局裁判所の調停で解決

結局、韓国の裁判所の調停によって、騒動は決着。

「サムスンは自社の特許を侵害していない」と認めたダイソンは、サムスンの訴訟費用を支払うことになりました。

実際、サムスンの掃除機の見た目はダイソンの掃除機とそっくり。

この騒ぎを見守っていた消費者もモヤモヤする結果になり、

  • 「あれだけ似ているのになんで特許が無効に?」
  • 「ダイソンはサムスンを利用して掃除機を宣伝したのか?」
  • 「サムスンの法の目をかいくぐる力がすごい!」

などと様々な意見が飛び交うことになりました。

ダイソン掃除機の特許とは

ダイソンは100個前後の特許を取得しているので、複数技術を一台の掃除機に搭載することも珍しくありません。

例えばDC63に搭載されているサイクロンテクノロジーにも、3つの特許が使われています。

【特許番号】特許第4546015号(P4546015)

【登録日】平成22年7月9日(2010.7.9)

【発行日】平成22年9月15日(2010.9.15)

【発明の名称】流体の流れから粒子を分離する装置

【特許請求の範囲】

【請求項1】

空気の流れからごみ及びほこりの粒子を分離する装置を組み込んだ家庭用電気掃除機において、上流サイクロン分離器及び複数の下流サイクロン分離器を備えていて、これらは相互に平行に配置され、各々の下流サイクロン分離器は、一部が、上流サイクロン分離器の内部に突き出ていて、各々の下流サイクロン分離器の縦軸は、上流サイクロン分離器の縦軸に対して傾けられていて、下方向で相互に近づいていることを特徴とする家庭用電気掃除機。

【特許番号】特許第3940082号(P3940082)

【登録日】平成19年4月6日(2007.4.6)

【発行日】平成19年7月4日(2007.7.4)

【発明の名称】吸引掃除機

【特許請求の範囲】

【請求項1】

外面を有し、かつ内部に相互に並行に配置された複数のサイクロンを備えたサイクロン式分離器が組み込まれてなる吸引掃除機において、

各サイクロンが外壁を有したテーパ状の本体を有し、かつ、少なくとも各外壁の一部が前記外面の一部を形成しており、

各サイクロンは、前記サイクロン式分離器の軸線方向に傾斜している軸線を有していることを特徴とする吸引掃除機。

【特許番号】特許第5319511号(P5319511)

【登録日】平成25年7月19日(2013.7.19)

【発行日】平成25年10月16日(2013.10.16)

【発明の名称】吸引掃除機

【特許請求の範囲】

【請求項1】

外面を有し、かつ内部に相互に並行に配置された複数のサイクロンを備えたサイクロン式分離器が組み込まれてなる吸引掃除機において、

前記サイクロンそれぞれが、外壁を有したテーパ状の本体を有しており、

前記サイクロンが、一体成形部品内に組み込まれており、

前記一体成形部品が、前記吸引掃除機の前記外面の一部を形成している成型された外壁を備えており、

前記成型された外壁が、前記サイクロンそれぞれの前記外壁の少なくとも一部分を含んでいることを特徴とする吸引掃除機。

現在特許が搭載されている最新機種はダイソンV6シリーズ、DC74、DC63、DC62、DC61なので、新しい掃除機を購入する時の参考にして下さい。

ダイソン掃除機の特許まとめ

ダイソンとサムスンはかなり揉めたようですが、ダイソンの技術が世界トップレベルであることは間違いありません。

掃除機の性能試験で唯一国際規格に従い、吸引力や集塵性能テストを実施しているところも注目ポイント。

今後もダイソンが発表する新しい掃除機をフューチャーしていきたいと思います。

あの名作ゲームが!ときめきメモリアルの特許騒動

「ときメモ」の愛称でお馴染みの一世風靡した恋愛シミュレーションゲーム「ときめきメモリアル」。

プレイステーションからゲームボーイ、アプリなど10種類以上の機種で展開されている大ヒットゲームですよね。

実は特許のことで揉めていたことはご存知でしょうか。今回はゲームの特許のお話です。

ときめきメモリアルの特許騒動って?!

「ときめきメモリアル」は1994年に発売されて以来、今に至るまで絶大な人気を集めている伝説的なゲームです。

ときメモはプレイヤーが架空の学校の学生になり、設定された登場人物との擬似恋愛を楽しむというストーリー。

卒業式までに告白されることを目指し、各パラメーターをあげるためにプレイします。

このパラメーターのデータを記録したメモリーカードこそ、騒動の対象です。

メモリーカードの販売業者が訴えられた!

ときメモ特許騒動の原告は、ゲームソフトの著作者人格権を有するナムコ(現・コナミホールディングス)。

一方、被告はゲームソフト用のパラメーターを収めるメモリーカードの販売業者でした。

被告が販売したメモリカードには、一般的なプレイ操作だけでは到達できない法外に高い数値のパラメーターが設定されていました。

その他、

  • 作品には出てこない人物が登場する
  • ゲームスタート時点から卒業間近まで飛ぶことができる
  • プレイしなくても告白される

こういった点も争点になりました。

同一性保持権の侵害が認定!

裁判の結果、同一性保持権の侵害が認定されました。同一性保持権は、著作権法で定められている権利です。

プログラムを書き換えて登場人物のパラメーターが変更していることが著作物を侵害していると認められたわけです。

ときメモの特許はない?!

ちなみに、裁判に勝利したときメモですが、特許は取得していません。

タイトルのみ、10件以上登録商標手続きが済んでいます。

(権利者:株式会社コナミデジタルエンタテイメント)

ときめきメモリアルの商標登録「第4004549号」

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-1995-118924/AB51F52583508AE3812D4D2D7BC0EA724BAEA72B1B47D4BAF95E27B73F3FE7F8/40/ja

ときめきメモリアルの特許まとめ

ときメモの特許が取得されていないのは、意外な事実でした。

ゲームの権利を巡る争いは、ゲームの専門知識が必要ですよね。

裁判所の方でも頭を抱える案件なのではないでしょうか。