アイディア特許NEWS

あのユニクロが訴えられた!?セルフレジの特許とは

最近ユニクロに行って驚いたこと。

それは巨大なレジカウンターが消滅し、セルフレジなるコーナーが出現していたことです。

既にセルフレジの経験はあったのでスムーズに手続きを終えることができましたが、数日後こんなニュースが飛び込んできて二度驚くことになりました。

「ユニクロのセルフレジが訴えられる!特許の侵害」

今回はセルフレジの特許のお話です。

セルフレジが急増する時代背景

ユニクロ以外にも、セルフレジを導入するお店が増えたのを感じませんか?

大手スーパーでも続々とセルフレジを取り入れていますよね。

ユニクロのセルフレジは完全に“セルフ”のフルレジスタイルでしたが、近所のスーパーのレジはお会計を支払う時だけ“セルフ”のセミスタイルが多いようです。

いずれにしても、お店側も人手不足をカバーしやすくなる上、お客さん側もレジの待ち時間を短くするメリット、精算の時に焦らずに済むメリットなどがあります。

店員さんとの会話を楽しみたい、なんて昔の八百屋さん文化が廃れかけている今、セルフレジは時代にマッチしたサービスと言えます。

訴えたのは取引先の会社!?

さて、このセルフレジを巡り、超有名企業のユニクロが訴えられてしまいました。

訴えられたのは正確にはユニクロ傘下の「ファーストリテイリング」ですが、訴えた相手は、元々取引のあった会社「アスタリスク」

どうやら身内の騒動のようです。

ライセンス料の支払い問題・・・

ユニクロを訴えた「アスタリスク」社長の主張によると、ユニクロ側がセルフレジを利用するにあたり、ライセンス料を支払わなかったというもの。

アスタリスクは特許出願中、お披露目イベントでユニクロの傘下企業、ファーストリテイリングの担当者に技術を紹介しました。

その後、ファーストリテイリング側から、新型セルフレジに関するアプローチはなかったそうです。

ところが、後日アスタリスクの特許技術とそっくりな技術を活用したレジを、ファーストリテイリングが発表。

アスタリスクの社長は「うちの製品のまんまだ」と感じ、ファーストステイリング側に説明を求めたものの、ファーストステイリングがライセンス契約を成立させることはありませんでした。

しかもユニクロのセルフレジ化は積極的に展開。

その結果、20019年9月24日、アスタリスクはユニクロのレジに対し、特許権侵害行為差止仮処分命令申立を行うことになりました。

騒動を起こしたセルフレジの特許とは

揉めに揉めているセルフレジの特許とは、一体どんな内容のものなのでしょう。

読取装置及び情報提供システム
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0200

この特許技術は、専用装置の中に商品を入れるだけで、無線タグを正確に読み取ることができるというもの。

従来の電波システムは、扉を閉めないと、近くの他のタグを誤読するトラブルがありました。

その点、アスタリスクが開発した読み取り技術では、装置の蓋を閉じることなく、商品を置くだけで読み取り可能。

より簡単にお会計を済ませることができます。

ちなみに、ローソンなどで導入されているレジシステムの特許には抵触していません。

セルフレジの特許まとめ

このトラブルは現在まだ係争中なので結末は分かりませんが、IT化が進むアパレル業界の知的財産を巡り、波紋を呼ぶ事件になることは間違いなさそうです。

今後も様々なタイプのセルフレジに関する特許が増えてくるでしょう。

賃貸住宅で大活躍!壁に穴を開けずに収納を取りつける特許とは

賃貸住宅に住んでいるときに困るのが「壁に穴を開けられないこと」。

この悩みを解決してくれる特許を発見しました。

今回は壁に穴を開けずに家具などを取りつける特許技術のお話です。

壁に穴に開けられない賃貸の悩み・・・

賃貸住宅は持ち家のように自由に壁に穴を開けることができません。

昔ほどマイホームへのこだわりが少なくなった今、賃貸住宅用にシールタイプの取り付け家具、壁紙も登場していますが、

ある程度重さがある家具はシールだと限界があります。

出ていく時の原状回復も、エアコン設置による壁のビス穴ぐらいは大家さんの負担になりますが、下地ボードの張替えが必要な釘穴、ネジ穴は貸主の負担になってしまいます。

日本&世界初!大きな穴を開けずに済む壁美人シリーズを開発!

この問題を一気に解決してくれるのが、株式会社アトズムが開発した壁掛けフック「壁美人」です。

特許を取得した特許工法によって、壁に大きな穴を開けることなく、簡単に棚や絵を飾ることが可能です。

日本初世界初の新技術ということで、かなり高く評価されています。

壁に穴を開けずに収納を取りつける特許とは

壁美人は現在シリーズ化し、テレビや靴箱など様々な商品とタッグを組んでいます。

どのシリーズも、用意するものはホッチキスだけ!!!

専用の金具にフィルムをはめ込み、少し斜めからホッチキスで針を打ち込むだけで、色々な家具をかけられるようになります。

針を外しても壁に残る穴は肉眼で確認するのが難しいほどの小ささ。

大きなネジや画鋲の穴とは比べものにならないほど小さい穴痕しか残りません。

「固定部の構造、および吊り下げ具」

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-2006-022910/D96220D33C2B479857D620289256037B9100BDBB1978A328A5A1DB57EEECCE2C/11/ja

壁に穴を開けずに収納を取りつける特許まとめ

壁のスペースを活用すれば、床面積も広くなり、細々としたもので部屋が散らかることもありません。

穴を開けずに家具を取りつけられる技術は、まさに賃貸住宅住人の頼れる味方ですよね。地震対策効果もばっちりです。

経費削減!男女兼用万能パンツの特許とは

経営者にとって頭が痛い問題の1つは、ユニフォームにかかる経費です。

特にパンツは一人一人丈を合わせるのが大変・・・。

そんな裾上げの問題をクリアしたパンツが登場しました。

今回は機能性パンツの特許のお話です。

ワンタッチで裾上げできる特許技術とは

足の長さは人によって違うので、実際にパンツを装着してみると思ったより長い、短い・・・

なんてがっかりすることも珍しくありません。

特にお仕事で使うユニフォームの場合、人によって丈の長さがばらばら。

一人一枚ユニフォームを準備できる予算がない場合、裾上げの問題でさらに苦労することになります。

すぐにやめてしまうかも知れないアルバイトのために、オーダーメイドでユニフォームを用意していたら予算がいくらあっても足りません。

そこで開発されたのが、ワンタッチで裾上げできる特許技術です。

男女兼用でサイズも豊富!在庫圧縮効果も

この特許技術を応用したパンツは、男女兼用です。

男性と女性用のパンツを分けると、それだけでも管理する在庫の数が増えてしまいます。

男女兼用アイテムにしたことで、管理する在庫の数も圧縮することができるので、その分経費も削減可能。

経費を3分の1も削減?幅広い業種で活躍

男性と女性が働く職場はたくさんあります。

男女兼用の特許パンツ「パチッとパンツ」は、現在ビルのメンテナンス業や飲食サービス、介護福祉業界など幅広い業界で大活躍しています。

パチッとパンツを導入し、経費を3分の1まで削減できた企業も。

特許を取得した「パチッとパンツ」とは

特許を取得した「パチッとパンツ」は個人のサイズに合わせてスナップを留めるだけでOK。

ワンタッチで裾を5段階調節することができる特許技術が使われています。

「パチッとパンツ」

https://patents.google.com/patent/JP3984265B2/en?oq=3984265

万能パンツに使われた特許技術まとめ

経営者にとって、経費削減は非常に重要な課題の1つ。

ユニフォームにかかる代金を激減できる特許技術は、今後も様々な業界で重宝されるでしょう。

近未来的発明!車のフロントガラスをきれいにするレーザービームワイパーの特許とは

現代社会に手放せない車はどんどん新しくなっていますが、ワイパーもびっくりするほど進化しています。

今回はレーザービームで汚れを落とすワイパーの特許のお話です。

ウォッシャー液が不要になる?!SFみたいなワイパーを開発

車のフロントガラスが汚れていると、思わぬ事故につながることもあります。

ガラスの汚れはウォッシャー液を使ってワイパーでこすり落とすのが一般的ですが、今回新しく登場したワイパーはレーザービームを活用します。

この近未来的ワイパーが定着すれば、ウォッシャー液の需要が激減するかも知れません。

テスラが開発!レーザービームワイパーの特許とは

画期的なワイパーを開発したのは、自動車メーカーのテスラ。

レーザービームで車のフロントガラスの汚れを落とす特許とは、どんな技術なのでしょうか。

「車両および太陽光発電部のガラス製品上に堆積したゴミを洗浄して除去するパルスレーザー」

https://patents.google.com/patent/US20190351873A1/en

この技術を使うと、車のフロントガラスに堆積したゴミを検出し、取り除くことができるようです。

出願文書に添付されている図を見ると、車のボンネットにセットされたレーザーワイパー装置が、フロントガラスに付着したゴミに向かってレーザーを放っているのが分かります。

リアウィンドウにこびりついた汚れも、側面のレーザーワイパーで洗浄可能。

レーザーワイパーで太陽光発電パネルも洗浄できる?

テスラが開発したレーザーワイパーは、車の洗浄に留まらず、建物に設置されている太陽光発電パネルの汚れをきれいにできる可能性も秘めているとか・・・。

太陽光発電パネルの汚れ問題は業界でも頭の痛い問題なので、もし実現化すればソーラーカーの普及に大きく貢献することは間違いありません。

ただし残念ながらレーザービームワイパーで洗浄できるのは、ガラスにこびりついたゴミや汚れ限定。

雨の水滴で汚れたガラスをきれいにする機能は期待できないそうです。

レーザービームワイパーの特許まとめ

テスラはSF映画に出てきそうな電動ピックアップトラック「Cybertruck」を2019年に発表したばかり。

車のデザインはもちろん、機能性まで近未来的な発想で開発していたことに驚きを隠せません。

今後もテスラの発表を楽しみに待ちたいと思います。

意外すぎる結末に驚愕!吉本興業にパクられた「白い恋人」の特許とは

北海道の有名なお菓子と言えば、真っ先に「白い恋人」を思い浮かべる方も多いでしょう。

実は、この銘菓を巡り、特許騒動が起きていました。

今回は「白い恋人」の特許のお話です。

白い・・・「面白い」恋人?!

すっかり北海道銘菓として定着した白い恋人ですが、2010年大阪土産として吉本興業から「面白い恋人」が発売されます。

パッケージのレイアウトや色使いも「白い恋人」と似ているため、明らかなパロディ商品です。

※「面白い恋人」

しかも「面白い恋人」はそこそこ人気を集め、よく売れたため、パクられてしまった石屋製菓としても見過ごせなくなりました。

「白い恋人=面白い恋人」と誤解する方はいない筈ですが、許可もなく堂々と酷似する商品を販売するのは問題です。

自社製品のアレンジなら構いませんが、他社の著名商標を真似してしまえば商標権と抵触してしまいます。

石屋製菓としては「面白い」どころか「面白くない」恋人・・・と言ったところでしょう。

「白い恋人」の会社が吉本興業を訴える!!

石屋製菓は吉本興業や関連企業に対し、商標権を侵害されていることを認めるよう裁判所に訴え、不正競争防止法に基づき販売を差し止め、および廃棄を求める訴訟を起こしました。

商標登録拒絶後も・・・売れ行きは好調!

石屋製菓は吉本興業を訴えましたが、そもそも吉本興業の「面白い恋人」は出願した商標登録が拒絶されています。

裁判の方も、「裁判が続けばその分『面白い恋人』の宣伝になる・・・」と考えた結果、石屋製菓は和解の道を選びました。

和解と言っても決して快く許したわけではありません。

石屋製菓側は、北海道限定のご当地土産の自社製品を堂々とパクったあげく、東京や大阪など広い範囲で大々的に売り出した吉本興業に憤りを感じるコメントを出しています。

結局、パロディはどこまで許されるのか・・・・という問題に対して、違法化どうかの判断は下されないままの和解決着となり、モヤモヤが残る結果になりました。

ちなみに、和解後も吉本興業は面白い恋人を売り続け、皮肉なことに売れ行きは好調。

石屋製菓にとって益々“面白くない”流れになりました。

和解から6年後の奇跡!「白い恋人」と「面白い恋人」がコラボ!

ところが、裁判の和解から6年が経過した2019年9月、業界でも驚きの声が上がるニュースが発表されました。

なんと、犬猿の仲とも言える石屋製菓と吉本興業がタッグを組み、「白い恋人」と「面白い恋人」のコラボが実現しました。

元祖!北海道銘菓「白い恋人」の特許とは

「白い恋人」が初めて発売されたのは、1976年の12月。

発売した月に初めて特許(商標登録)も取得し、既に30以上の関係特許を出願、認められています。

ネーミングはもちろん、パッケージデザインに関しても商標登録が済んでいます。

※「白い恋人」

1976年12月に取得した商標登録「白い恋人」

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-1976-082147/FDC0844F275A22046FD8D86CE48A5881B21034FD26F985256391E93C6E02C28C/40/ja

パクられてしまった「白い恋人」の特許まとめ

「白い恋人」を巡り特許騒動が起きていたことは、関東エリアではあまり知られていません。

大阪では「面白い恋人」は随分有名なお土産になっているようですね。

いずれにしても、お互い商人同士、最終的に商魂たくましい結果になりました。

歳年少で特許を取得!小学生が開発したベルマークの特許とは

毎年PTAを悩ませるベルマークの切り取り作業・・・。
経験者なら、
「ベルマーク」と聞くだけで顔が曇る気持ちもわかるのではないでしょうか。
今回は、この大変な作業を楽にする特許のお話です。

予想以上に大変なベルマークの切り抜き作業・・・

PTAの仕事の中でも、トップクラスに「辛い!」という声が多いのが、

ベルマークを切り抜く作業です。

何しろ、ベルマークのサイズはバラバラなので、

切り抜く手間は相当なものです。

お母さんの大変な姿を見て・・・「何とかしたい!」

ベルマークの切り抜き作業に苦労する母親の姿を見て、

ある小学生が「なんとかしたい!」と思いました。

ある小学生・・・兵庫県伊丹市の小学校に通う加藤美典さんは、

試行錯誤してベルマークを切り抜くための装置を発明しました。

歳年少の小学5年生で特許を取得!

加藤さんは元々図工や絵が得意だったそうですが、

小学生でこの発明に至るのは本当にすごいことですよね。

無審査で登録できる実用新案とは異なり、

特許権を取得するとなると厳しい審査要件を満たさなければなりません。

特許権取得の実務を依頼した神戸の特許事務所とタッグを組み、

数々のハードルを乗り越え、とうとう特許権取得に成功しました。

小学5年生の特許取得はその時点で歳年少。

「歳年少の特許権取得者(天野特許事務所)」
http://www.apip.jp/最年少の特許権取得者

小学生が取得したベルマークの特許とは

加藤さんが開発したベルマーク型抜き装置は、大型の卓上ホチキスのような形状。

溝にベルマークを挿入し、マークのサイズに合わせて刃の間隔を調節します。

セットすれば、レバーを押し上げるだけできれいにマークを切り抜くことができる仕組み。

ホチキスを使っていて思いついたそうです。

「ベルマーク型抜き装置」
https://patentfield.com/patents/JP20180110944

ベルマーク作業を楽にする特許まとめ

毎年大勢のPTAママたちを泣かせているベルマーク作業。

こういった便利なアイテムがあることを知れば、

少しでも作業が楽になるのではないでしょうか。

「ママを楽にしたい」というお嬢さんの気持ちにジーンとくる特許です。

世界初!ホタル鑑賞の珍しい特許とは

すっかり寒くなりましたね。

蛍の美しい光を鑑賞してきました。

「ん、もう秋なのに蛍?」と疑問に感じた方も多いでしょう。

そうです。

ゲンジ蛍の鑑賞シーズンは5月から6月。

ヘイケ蛍の鑑賞シーズンも6月から8月。

どんなに遅くなっても、

夏が終わるまでには蛍の寿命は尽きてしまいます。

秋まで生きている不思議な蛍とは・・・?

今回は蛍に関するユニークな特許のお話です。

蛍の寿命はたった2週間!

蝉の寿命が短いことは有名ですが、

実は蛍の寿命も2週間しかありません。

毎年6月頃になると、あちこちで蛍祭が開催されますよね。

蛍が飛ぶ時間は遅く、

夜19時頃から深夜2時頃まで、

3回ぐらいの時間帯に飛び交う特徴があります。

暗くなってから一晩中飛んでいるわけではないので、

結構鑑賞のタイミングを見極める必要があります。

1年中蛍を鑑賞できるほたリウム!

ところが、東武動物園の蛍鑑賞施設「ほたリウム」に行くと、

季節に関わらず1年中蛍を鑑賞することができます。

世界で初めて実現した劇場型の蛍鑑賞施設で、

施設内には本物の生きた蛍が約1万匹も生息しています。

真昼間に蛍の光を堪能できる!?

しかも、ほたリウムのスゴイところは、

夜はもちろんお昼でも蛍の美しい光を堪能することができるシステムです。

昼夜を逆転することで、

ほたリウムが営業している午前11時から午後16時まで、

どの時間帯でも蛍鑑賞が可能。

東武動物園の夏季プール営業期間中は、

ほたリウムの営業時間もずれるため、

午後11時30分から17時の営業になります。

1回400円、約15分の鑑賞タイムになりますが、

定員は18人と決まっているので、

ゆったりした空間の中で蛍の光を満喫することができます。

年間を通してヘイケ蛍を羽化させる特許技術!

ほたリウムが実現したのも、

年間を通してヘイケ蛍を羽化させる飼育技術を開発したおかげです。

この飼育技術、飼育用装置は2018年6月に特許を取得。

国内はもちろん海外でも例を見ない貴重な特許の誕生です。

蛍飼育用装置

水を清浄に保ち、蛍の幼虫が快適に生育できる環境を整えることで、

1年中蛍を飼育できる専用装置の特許です。

蛍がいつでも鑑賞できる施設ができたことで、

より身近な生き物として感じられるのではないでしょうか。

蛍は昔から日本の文化に関わり合ってきた伝統的な生き物。

有名な遊園地に蛍の施設をつくることで、

若い世代にも蛍の魅力が広がることは、

とても素晴らしいことですよね。

ママも安心!赤ちゃんのお昼寝を見守る特許とは

添え乳中の赤ちゃんが亡くなるニュースが飛び込んできました。

添え乳中に赤ちゃんが窒息死する事故、

毎年のように起きていますよね。

本当に不幸な事故です。

赤ちゃんは寝ている時にうつ伏せになって窒息してしまうこともあるので、

ママも気を抜けません。

家庭ではもちろん、赤ん坊を保育園に預ける時も心配の種です。

今回は、赤ちゃんのお昼寝に関する特許の話です。

保育園で続くうつ伏せによる突然死

家庭では添え乳による窒息死が少なくありませんが、

保育園ではうつ伏せ寝による乳児の死亡例がたくさん起きています。

本来、保育園では睡眠中の乳児を10分置きに見守るルールになっていることが多いものの、

10分置きの見守りルールを守らずに事故を起こしてしまった保育園もありました。

0歳児の場合、5分置きに身体の向きや顔色、

呼吸状況をチェックシートに記録しなければなりません。

度々ニュースでも騒がれているように、現在保育園では深刻な人手不足。

人手が足りない保育園では激務中の激務になります。

業界初!保育園専用のサービスが登場

このリスクの高い環境を改善するためにユニファが開発したのが、
業界初の保育園専用サービス「ルクミー午睡チェック」です。

ルクミー午睡チェックは、保育園でお昼寝中の赤ちゃんをチェックする専用アプリ。
身体の向きや体動をチェックすることができる技術。

グッドデザイン賞も受賞!

ルクミー午睡チェックは、2018年グッドデザイン賞も受賞しています。

審査委員の評価

この製品は保育園での午睡中の安全確保と保育士の業務負荷や精神的負荷軽減を解決するためのサービスであり、社会課題に正面からアプローチしていることを評価した。園児の服にセンサーを付けることで、子供の動きを見守るだけでなく、日報も自動的に入力されるので、働き方改革にもつながる効率化を実現している。

https://www.g-mark.org/award/describe/48212

グッドデザイン賞を受賞するぐらいなので、

機能性はもちろん使いやすさや見やすさも抜群・・・ということでしょう。

参考:睡眠チェックシステム、睡眠チェックプログラム及び睡眠チェック方法

このアプリを導入することで、保育士の負担も激減、親御さんにとってもより安心できる環境になるのではないでしょうか。保育士とIT技術の両方の力で乳幼児を見守れば、不幸な事故を予防しやすい環境になるはずです。

世の中のためになるこういった特許技術はどんどん開発されて欲しいものですね。

自動で記録!画期的な囲碁の特許とは

ソウル大学病院で行われた長期研究の結果、

「囲碁をすると頭脳が発達する」ことが明らかになりました。

普通の人と囲碁専門家の脳機能を比較したところ、

囲碁のプロの方が集中力、記憶力、視空間感覚などを司る前頭葉が優秀なことが

わかったそうです。

確かに囲碁の棋士は頭の良い方が多い印象です。

今回は、囲碁の特許に関するお話です。

囲碁棋士の暗記力がスゴイ!

囲碁棋士の方のインタビュー記事や特集を読んで「スゴイ!」と思うのが、

棋譜を覚えていることですよね。

無理やり覚える、という感じではなく、

一連の手順や流れで理解しながら自然に覚える感じらしいです。

囲碁の対局を自動で記録する特許!

天才棋士は難なく棋譜を暗記できるかも知れませんが、

記録する側は大変ですよね。

採譜と呼ばれる囲碁の記録は人手に頼っている状況ですが、

碁会所や大会の予選によっては記録を取りきれないことも・・・。

そこで開発されたのが、

囲碁の対局を自動で記録する特許技術です。

出願したのは福島県郡山市の協同組合ですが、

囲碁業界に衝撃をもたらす画期的な技術と言えるでしょう。

囲碁システム

基盤の目に置かれた黒碁石と白碁石を表示することができる囲碁システム。リアルタイムに表示されるそうです。この基盤を利用すれば、記録する人間は不要。持ち時間の残りも自動で教えてくれます。

専用の碁石と基盤を使いますが、福島県三島産の桐や会津塗りの技術を駆使するなど、地元の文化をふんだんに使って仕上げられています。地元活性化に繋がる特許技術は二重の意味で素晴らしい!と思いました。

最新の解説アプリ!水族館の解説システムに関する特許とは

この頃よく水族館に行きます。
最近の動物園や水族館は本当に進化していますよね。
大人も子供も楽しめるエンターテイメントスポットになっています。
今回は、水族館の特許のお話です。

動物園や水族館の意外な特許!

動物園や水族館も、細かいところで色々な特許が関わっています。

例えば、動物園の動物舎の床に敷くシート。

そんな細かいところにも特許技術が活かされています。

参考:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0200

動物実験に関する特許なども、

色々あるようです。

動物園の解説システムで特許を取得!

動物園の特許の中で一番驚いたのが、

解説システムの特許です。

「動物園等における解説システム」が出願されたのは、

なんと1980年のこと。

ループアンテナから発振される音声磁波を受信し、

解説用のエンドレステープを遠隔操作できるシステムだそうです。

確かに動物園は広いので、それぞれの檻のところまで手動で操作しに行くのは大変ですよね。

スイッチを切り替える指令を、パルス信号を録音して出すシステムは、

今でも画期的な特許技術と言えるでしょう。

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0200

最新の解説システムの特許はAI図鑑アプリ!?

水族館でも、最新技術を駆使した特許技術が活用されています。

現在、特許を出願中なのが

「LINNE LENS(リンネレンズ)」。

これはかざすだけで生き物の名前が瞬時に教えてくれるiPhoneアプリ。

現時点で日本の水族館で扱っている生き物の90%に対応しているそうですが、

水族館の他、シュノーケリングやダイビング、川や海など水辺での観察、釣りの時も活用できます。

特許出願中の「リンネレンズ」は

カメラをかざすだけで生き物の名前が一瞬で表示。

自動で記録できるシステム、種類別にコレクションできるシステム、充実した解説システムなど、

オリジナル技術がふんだんに使われています。

ダウンロードするのにお金はかかりません。

1日10種類まで無料でお試しできるのも嬉しいポイント。

ん、同じような特許を発見・・・

調べてみると、リンネレンズと同じコンセプトの特許は既に取得されていました。

特許名もズバリ「水族館リアルタイム図鑑画像表示システムおよび方法」

水族館リアルタイム図鑑画像表示システムおよび方法

要約すると「水族館の水槽内の生物の画像を観察する時、自分が今見ている生物の名前を簡単に知ることができるシステム」です。

こちらは2009年に特許を出願し、現在権利を維持している状態です。

出願したのは、あのフジテレビなどをまとめるフジ・メディア・ホールディングス。

内容も酷似しているので、出願中の「リンネレンズ」が特許を取得するのは難しいかも知れないですね・・・。